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「それ、本当か…?」
「おう!俺は嘘つきたくないからな!本当だぞ!」
こいつが嘘つきたくないのはどうでもいいが、本当なら、森の中で1時間もヤることヤってる奴らがこの学園にはいるってことになる。
下手な怪談話より怖いぞ。
ピンポーン
部屋のチャイムが鳴り響いた。
ゾッとする事を考えてた俺は少し驚いてしまった。
「今出るから待っててくれ!!」
皐月がドタバタと玄関へ向かった。
誰が来るか分からないのによくタメ口きけるよな、こいつ。
ガチャ
「さ…つき……けん…ご……きた…」
なんかもうこの人俺らの部屋を自分の部屋だと思い込んでるんじゃないかってくらい俺らの部屋に来るよな。
害悪ではないから特に問題は無いが、部屋に来ている事がこの巨人の親衛隊とかにバレたらどうなるか分かんないからそれが怖いんだよな。
「お!圭!こんな所まで来てどうしたんだ??」
確かに何の用なんだろう。
「…さつき……お…なか…すい……た…。」
こいつ、俺らの部屋を冷蔵庫だと思ってるぞ。
「いいぞ!丁度ご飯作ろうとしてたから3人で一緒に食べよう!!」
皐月がこの部屋に来て以来、料理全般は皐月に任せている。というか勝手にやってくれているのだ。
「今日はハンバーグだぞ!デミグラスソースもちゃんと作るからな!」
「…はん…ばー…ぐ…!」
巨人は目をキラキラさせながら、皐月の手伝いにキッチンへ向かっていった。
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