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「おい、お前。大丈夫か。」
「おかげさまで。ありがとうございます。久我さん。」
お礼は言っておかないとな。一応助けてくれたんだし。
「そうか。なら良かった。」
見た目はガッツリ不良だが、根はいい人なのかもしれないな。
ふと、視線を親衛隊が立っていた場所にやると、俺の携帯が落ちていた。
びびって落としたのか。あいつらあれでも男か？
てか、
「泥に浸かってる…」
嘘だろ。俺の携帯、白だったはずなのに、茶色に早変わりしてんだが。
「おい。お前どうした？そんな所で突っ立って。」
久我さんが話しかけてくる。
「いや、俺の携帯が…泥に…」
ちょっとやばいぞ。連絡取れなくなるんだが…
「あぁ、なんだ、そんなことか。普通に携帯二台くらいあるだろ？」
「は?何言ってんだお前？」
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