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携帯は泥まみれ、不良と仲良くなって、テンションが上がらないまま学校へと向かう。
着いてもないのに帰りたい衝動に駆られている。
学校、爆発したりしないかな。
くだらないことを考えていたらもう教室に着いてしまっていた。
自分の席に着くや否や、奏がドタドタと俺の席の前に走ってきた。
「賢吾ぉ!!昨日いきなりどこ行っちゃったの!?しかも全然帰ってこないし!!教室で独り悲しく下校時間まで待ってたんだよ!?淋しさハンパなかったんだけど!?」
……完全に忘れてたわ。いろいろありすぎたから脳の処理が追い付かなかったんだよ。
「すまんな。悪気はなかった。」
「なんか全く誠意のこもってない謝罪なんですが。」
うだうだと話していたらHRの始まる時間になっていた。
「おいこらー。席つけ、席ー。」
ホスト教師が教師らしからぬ登場をしてきた。
もっとまともにできんのか。
「そーだ、今日は転校生が来てるんだった。」
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