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なんか恐ろしい人を敵に回してしまった。
ヤバイな。
「さっきの我那覇様、凄く怒ってたね…」
「でも斯波様はとても紳士的だった!!」
「あのマリモ、お二人に近づくなんてどうかしてる!!」
なんか気持ち悪い会話を野次馬どもがしている。
「賢吾!!大丈夫?てかめっちゃ怖かった…」
「あいつら、誰だ。」
「ああ、そっか。賢吾、高校から入ってきたもんね。そりゃ知らないか。さっきの不良の人が我那覇千里。孤独な一匹狼みたいな感じだよ。そしてもう一人の爽やか紳士みたいな人が斯波隆人。陸上部のキャプテンで斯波グループの跡取りらしい。二人とも親衛隊がいるほどの人だよ。」
それほどの奴らがあんなマリモの後ろで金魚のふんみたいにくっつき回って悲しくないのだろうか。
「あれ?これ確実に王道じゃない?王道転校生に普通に接してもらって一発で飼い慣らされてんじゃん!王道キタ───!!!!」
「……腹減った。食堂行ってくる。」
「ちょっ、賢吾!!置いてかないで!!」
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