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通路を挟んだ右側にマリモとその取り巻きが座っていた。
「やっぱり、成田と一緒に食べたいなってずっとおもってたんだ!」
自分で言うのもなんだがよくこんな性格の人間と一緒に食いたいとか思うな。
感心するわ。
俺だったら絶対嫌だ。
「ちょうどいいし成田と奏もこっちの席こいよ!皆で食べたほうが美味しいって!!」
その後ろから我那覇と斯波とやらが俺に向かって殺気を放っている。
お前がよくても俺が良くないわ。
「マリ…山本君、だっけ?ごめんね、それは無理なんだ。」
俺がまた口を開かないように気を利かした奏がマリモに言った。
「山本じゃなくて皐月って呼べよ!!奏、どうして一緒に食べれないんだ!?」
お前が嫌だからとは言えないからか、
「えっと……そう!俺らこの席に座って食事をすると運勢がアップするって占いで言ってたから…」
嘘が下手にも程があるだろ。
「そうなのか…」
信じるのか。
「というわけで、そちらの席に行くことはできな…」
「あっ!!じゃあ俺たちがそっちへ行けばいいんだ!!」
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