684人が本棚に入れています
本棚に追加
「おぉ、どうした成田?」
畜生。俺の苦労も知らずに悠々自適にコーヒー飲みやがって。
「昨日、携帯を…」と、俺は説明を始めた。
「なるほど…。一応事務のほうに連絡は入れておくが念のため自分でもう一度探しておいてくれ。」
「そうですか…。わざわざありがとうございました。それでは失礼します。」
「成田。」
「なんですか。」
「もっと笑え。お前の表情筋、固すぎるぞ。」
いきなりなんなんだ、このホスト教師。
「成田お前、生徒の間でなんて呼ばれているか、知ってるか?」
「なんですか?」
「根暗マリモ」
────────────────────
不愉快指数をMAXまで引き上げられて、職員室をあとにした。
念のため、もう一度教室に行ってみるか。
最初のコメントを投稿しよう!