なんだこの友達…

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変な宗教が誕生して球技大会は幕を閉じた。 あの光景はかなり恐怖を感じるもので、時々夢に出てきたりする。 まさかあの嶺二が教祖様になるとは思わなかった。 尊敬とか憧れは行き過ぎるとカルト宗教みたいになってしまうんだな。一つ学んだわ。 「まさか賢吾がこんな綺麗な顔してたなんて想像してなかったなー。転校生の方は予想ついてたんだけどまさか賢吾もなんて…奏、痛恨のミス…」 「球技大会が終わってからずっと言ってるぞお前。いい加減慣れろよ。」 昼休み、食堂の片隅で奏は定食、俺はうどんを食べながら会話をしていた。 眼鏡の修理費を出せるほど今は金もなく、母親がアホほど待たせたコンタクトをつけているせいで見た目は球技大会の最後らへんからほとんど変わっていない。 「賢吾、気づいてないかもだけど賢吾の親衛隊ができてるよ。まだ小規模だけどねー」 …!? 何故だ…!? 今まで親衛隊に恨まれたことは数多くあるが親衛隊ができるのは意味が分からん!! 「まあ、ある程度顔がよければ親衛隊って出来ちゃうものだから仕方ないよー」 なんだよ!! 意味わかんねーよ!親衛隊が普通にできる学校って狂ってるぞ! 「山本くんの親衛隊はかなり大規模に発展してるらしいねー。大変大変。」 奏は他人事と言わんばかりに興味がなさそうに話している。 美味そうに定食を食いやがって。 「賢吾の親衛隊もだんだん大きくなっちゃうかもね!頑張れ!俺は影からこっそり見守ってあげる!腐男子として!」 ふざけんな。 擦りおろすぞ。 「あ、擦り下ろさないでね!」 心が読めるのか…? 「まあ、一つ言っときたいのは親衛隊には過激な人もいるから気をつけてね。困ったら相談してね!なんとかするから」 そう言って奏は食事に戻った。 なんとかするってどうするんだよ。
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