~眠らない街~

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「帰るぞ修司。」 先輩の秀さんがこえをかけてくる。 秀さんは、メチャクチャかっこいい!なんて言われるような男ではなかったけど、なんとなく女が騙される危険な香り のする男やったな。 背が高く、精悍な顔立ちで、まさにホストといった出で立ちやった。 「秀さん。マネージャーが呼んでましたけど・・・」 「それどころとちゃうんや!実はな・・・こないだ飛んだ麗華の携帯から電話があったんや!」 と、あせった声で秀がいうた。 俺は、 「とうとう麗華も今までの未収分払う算段ができたんですかね?」 と、わざと見当はずれな返しをしてみる。 すると秀さんは、やれやれという仕草を見せつつこう言った。 「修司よ、それがな、あいつの携帯から男が電話かけてきたんや。 麗華につきまとうんはやめろってな。 なめられたもんやで。 よその店のもんなんか、ヤクザなんか・・・ようわからんけど舐められたまま引き下がれんやろ?」 「ほんまですね 。麗華もそいつもキッチリかたに嵌めたらんとあきませんねぇ。 いきましょか。」 とは言うたものの、当然、そいつらどこに居てるんかなんかさっぱりわからん。 「しゃあないな。出るかどうかわからんけど、電話してみるか。」 いきあたりばったりな追い込みやなーってちょっと笑えたわ。 電話つながらんかったら秀さん、何言いだすかわからんけど、でーへんやろな普通・・・ と思っていると、秀さんがなんか騒いどる。 「おい!どこのもんやねん!正直に言わんかい!・・・おい!もっぺんいうてみいコラ! どこにおんねん!?・・・はっきり言わんかい!・・・」 ああ、出たんですね。 電話。 しかし大苦戦って感じやな。 このままやったら、ただ怒鳴りあうだけで終わってしまいそうや。 「おい修司!疲れてきた!かわってくれ・・・」
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