プロローグ

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 1943年。東南アジア方面の戦線は膠着状態に陥っていた。  ネウロイの大規模な侵攻はない。しかし、パシフィス島やその北に位置する島々から産出した、石油や鉄鉱石といった資源を、扶桑や他の国々への輸送途中に、それらや船体の鉄を狙ってネウロイが出現していた。またインド方面からも度々ネウロイが飛来していた。  膠着状態と言えども、人類側が劣勢なのは明らかなことであった。頼みの綱であるウィッチたちは欧州や扶桑本国の防衛に割かれ、東南アジアになど配備されるはずもなく、戦況は徐々にネウロイ側に傾きつつあった。
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