三月一日。

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「なんかあったの?」 彼が聞いてきた。 「いや、いろいろ考えてみようと思ってさ。お前の意見も聞いてみたいと思って呼んだわけよ」 僕の目的を話した。 すると彼は 「あぁ、そういうことね。わかった。じゃあ、何について話す?」 と言った。 彼は基本的に僕の誘いや提案を断ったりすることはない。 もちろん、遊びに誘うときは、彼が暇じゃないときは断られるが、暇なときは絶対に断らない。 ちなみに、家は五十メートルも離れていない。 徒歩三十秒という近さだ。 暇なときに必ず来てくれるのは、これも理由かもしれない。
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