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「パーティ？そんなもの、優勝してからにしろ。遊ぼうなんて100年早い」
元オリンピック金メダリストのミハイル・グリンコフ氏。
40才をすぎても、抜群のスタイルをキープしていて。
逆らえない、独特の威厳を持っている。
僕にとっては。
親より手ごわい鬼コーチだった。
「…………」
どうせ、ダメだって思ってた。
ただ、頼んでみただけだ。
だけど。
僕はうつむいて、表情を隠し。
本当はがっかりしていること。
彼に気づかれないようにした。
「夢を実現させるためには何かを犠牲にしなきゃいけないのさ。さあ、軽くウォーミングアップして。スピンと３回転ジャンプの練習だ」
そして、これきり。
話は打ち切られた。
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