プロローグ

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その日みた夢は今も忘れらない。 その日俺は真っ白な世界に浮いていた。 上も下もわからない。 右も左もわからない。 それでもわかることがある。 近くに誰かいる。 誰だ? 呼気を感じる。 呼吸が聞こえる。 心臓の鼓動が聞こえる。 近くにいることを周りが教えてくれる。 だが見えない。 そもそも目を開けているのかもわからない。 どっちを向いているのかもわからない。 流れに身を任せながら漂う身体。 自分が少しだけ小さくなっているように感じる。 そこで気づいた。 子供になってる。
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