3453人が本棚に入れています
本棚に追加
遮光カーテンの隙間から、射し込む朝陽で目が覚めた。
もう、朝なんだ。と、暢気なことを呟いて、ハッとして目を開ける。
視界に飛び込んできたのは、見覚えのあるアイボリーの壁紙に32型の液晶テレビ。
それから、床に読まずに積んだままのファッション雑誌。
ガラステーブルには、携帯電話とわたしが普段身につけている指輪と腕時計。
ああ、大丈夫。間違いない、ここはわたしの一人暮らしのワンルーム。
ホッとしたのも束の間、直ぐにこめかみにズキズキと刺すような痛みと、胃からはムカムカと、どうにもならないような吐き気が込み上げてきた。
最初のコメントを投稿しよう!