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白い空間。
見た感じそうだ。
...あ、失礼だなこれは。
俺は三日月 飛翔、さっきまで大学に向かっていた二十歳だ。
で、問題は今の状況。
真っ白な空間で一人正座をしている。
何故正座?
大抵椅子無いときはこうやって座れと、死んだ爺さんに言われたからだ。
閑話休題。
(話を戻して、の意)
ここどこだ、一体?
「ここは一種の次元の狭間、って言った方が良いかな?」
「!?」
いきなり声を掛けられ、後ろを向けば、
「やあ、身体の調子はどうかな?ーーー飛翔君」
そう言いながら読書をする、椅子に座った、恐らくは自分と同じような歳の青年がいた。
「...誰ですか?」
その敬語の言葉に青年は、うーん、と少し考え、
「まあ、『管理人』とでも呼んでくれるかな?役職的にはそっちの方があってるし」
何とも返しにくい言葉だが、
「わかった」
「うん。自分でもこっちの方が良いからね」
ひとまず相手の名前は『管理人』という事で良いだろう。
相手の名前が分かった所で、飛翔は一つの聞いた。
「いきなりですまないが...」
「ん?」
「俺がここに来る前の記憶が霧がかったように曖昧なのは何故?」
「ああ、それ?」
『管理人』は少し考え、頷く。
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