第十四章~pierced~

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「――――と言うことをして欲しいんですが……。」 「それは、お前が此処にいた理由とその手紙に関係あるのか? 」 会長はなかなか鋭いようだ。流石、“L×L”の総長なだけはある。 「はい、としか言えません……。」 俺はまだ、会長が承諾をしていないので演技を続ける。 「言う通りにしてやる。」 俺はそこで顔を上げ、お礼を言う。 「ありがとうございm「但し、条件がある。」」 会長はそこで一旦話を切り、俺の耳に髪をかけ、ピアスを弄ぶ。 「条件として、お前が左耳にしているピアスを俺の右耳に着けろ。」 俺がしているピアスは、リングが捻ってある形の、この前街で買った物だ。 つまり会長は、このピアスの片方を寄越せと言っているのだろう。 ‥
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