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「――――と言うことをして欲しいんですが……。」
「それは、お前が此処にいた理由とその手紙に関係あるのか? 」
会長はなかなか鋭いようだ。流石、“L×L”の総長なだけはある。
「はい、としか言えません……。」
俺はまだ、会長が承諾をしていないので演技を続ける。
「言う通りにしてやる。」
俺はそこで顔を上げ、お礼を言う。
「ありがとうございm「但し、条件がある。」」
会長はそこで一旦話を切り、俺の耳に髪をかけ、ピアスを弄ぶ。
「条件として、お前が左耳にしているピアスを俺の右耳に着けろ。」
俺がしているピアスは、リングが捻ってある形の、この前街で買った物だ。
つまり会長は、このピアスの片方を寄越せと言っているのだろう。
‥
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