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俺は、最後の時を向かえようとする彼女と一緒に過ごすことにした。
悪魔に渡された銀のナイフを所持して悩み決断しなければならないと知っていながら。
彼女に悪魔から言われたことをすべて伝えた。
そして、彼女にナイフを託した。
その時に、刃先に彼女の指が触れ紅い血が流れた。
しかし、彼女は何事もなかったように無表情でナイフを受け取った。
俺は、気づいてしまった。
彼女にとっての傲慢とは、自己愛だったのだと。
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