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「ルイス、君は天使と契約してまで俺と一緒に居たかったのかい?」
人間として壊れ始めたルイスを抱きしめ優しく俺はそう問いかけた。
「私は、ルアも一緒じゃなきゃだめなんだって、この一週間でとても思い知らせれたわ。貴方が帰っていくたびこの命が短く感じるとともに私にとって貴方に対する感情が消えていくようで苦しくてもう一人じゃだめなんだって貴方と一緒じゃなきゃダメなんだって私、わたし。」
そう泣きくずれるルイスがルイスによって感情を壊されたはずの俺はそんなルイスをどうしようもなく愛しく思えた。
「解ったよ。ルイス俺は君とともに天使になろう。」
そしたら、俺たちは一緒に居られる。
そう彼女の耳元で囁くと彼女はくすぐったそうに身を捩りながら、何度も何度も頷いた。
「ルア向こうで式をあげましょう?そうしたらこれも無駄じゃないしね。」
そう言って彼女は指輪がはまっている左手を掲げた。
俺は、その姿に微笑みを浮かべた。
愛してる
それは、壊れた証
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