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「原因は不明、けれど、三色の誰かが目覚めた可能性が高い」
日本に拠点を持つ極東戦線にも、その情報はもたらされる。
そして、同時に最重要機密とされる情報も、彼らは入手することになる。
それは、ドイツ戦線より、壊滅寸前に送られたメッセージ。
『《光の三色》に対抗する、切り札を発見。地下に保管』
それだけの、短い一文だったが、それだけにひっ迫したメッセージ。
そして、そのメッセージの最後に添えられた、切り札のコードと思われる名前。
【オーベルテューレ】
ドイツ語で始まりを表すその名前に、何の意味が込められているのかは解らない。
しかし、何らかの切り札とされる其れを、みすみす取りこぼすわけにはいかない。
そうして、極東戦線から、数人の精鋭が、旧ドイツ戦線本部へと送られることとなった――
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