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「あ…、そうでしたね。忘れていました。白井 美桜です。…高二です」
「ん!?高二!?…ぷっ」
驚くのも仕方ない。美桜は体が小さくて背も低い。誰だって一度は驚く。
そして彼にまた笑われた。
「…はい」
美桜は慣れていたが笑われて泣き出した。
「うわっ!?すまん!!また泣くなって!!」
彼は美桜の涙を見て焦りだし、自分の制服の袖で美桜の涙を拭いた。
「あ、ありがとうございます…。でも、"また"って?」
美桜は彼の言ったことに疑問を持っていた。
「…ふぅ、泣き止んだ。…さっきも泣いていただろ?」
実は始めから美桜が歌っていたところを見られていたらしい。
「あ…。んと…、それも内緒で」
美桜はえへへっと微笑んだ。
「ったく、秘密主義か」
彼はため息をつく。
「…あなたの名前は?」
「…内緒♪」
彼はニヤニヤと笑った。
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