君の声

ゴールデンウィーク

「いいですよ。此方としても遊べるなら嬉しいですし」

寧ろ、言われなくても行くからね！

委員長は僕の返事を聞いて笑いながらお礼を言った。

「じゃあ、またな」

「お騒がせしました」

立ち去る委員長の後ろを彼が文句の混じった説教を言いながら付いて行く形で、二人は食堂から出て行った。

「お待たせしました。Ｂ定食です」

しばらくすると頼んだ料理が運ばれて来た。

…僕のしか運ばれてないけど、何でこっちが僕だって分かったんだろう？委員長さんがキャンセルした様子はなかったし…。…カードで判別でもされているのかな？

「冷めない内にどうぞお召し上がり下さい」

浮かんだ疑問を一旦放棄して料理をじっくり味わって食べた。