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「へ?」
今なにか音が…
私は、かすかに聴こえた音のした方に振り向いた
《ガサガサッ》
次は横から聴こえてきた
しかも気のせいでも、なんでもない
「ちょっとちょっとー…どういうことよ…」
私はその場で固まってしまった
動きたくても動けない
足が鉛のように重い
《ガササッ!》
こうしている間にも音の主は近付いてくる
でも近付いてくるだけで姿を現さない
《ガサガサッ!》
更に音が大きくなった
私は重くなった足を無理矢理動かし、音のする方へ向くと、しびれを切らしてしまった
「…そこの人!でてきなさい!出てこないと…酷いわよ!?」
挑発してしまったー…
すると、時折鳴っていた音が止んだ
どっかに行ったのかな…?私もやればできるのね…
「へぇ…言うじゃねえか、小娘」
そう思った矢先、重い、重低音の声が私を貫いた
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