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「いや、だからオレサマの勝ちだと言っているだろう。それともオレサマのストレートに感動して言葉も出ないか?」
何なのよ、この狼!
て言うか狼に負けたの?私
狼は勝ち誇った様な笑みを浮かべると私に近付いてきた
狼が一歩歩み寄ると私が一歩狼から離れる
私は常に狼と一定の距離を保っていたかった
何されるかわからないしね
何せ二足歩行で右ストレートを撃ってくるのだから
「おい。何故離れる」
突発的に出たのであろう。狼が首をかしげ聞いてきた
「なぜって…それは…」
狼だからよ
何て言ったら食べられちゃうわね…
どうしようかしら…
こんな事を考えている間にも狼は近付いてくる
そのたびに私は狼から離れる
「何とか言ってみろ。小娘」
狼も我慢の限界なのだろうか見た感じイライラしているのであろう表情で聞いてきた
…腹を括って…言うしかないわ‥
「良いわ…答えてあげる」
私は足を止めると、狼を睨むような目付きで見上げた
「おぉ?言ってみろ」
「私は美味しくないからよ」
どうして…?
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