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目が覚めるともう日も高い、昼過ぎてしまっているのではないだろうか。
そういえば、妙な夢を見たのだっけ。
ソラが人間の姿になって夢にでてきた。
昨日の深酒のせいだろう。
丁度1年前の昨日、知春の腕の中でソラは逝った。
その様子を思い出して、泣きながら飲んだ酒のイタズラだろう。
夢の中の幻でも、ソラにまた逢えて嬉しかった。
ぼんやりした頭で朝方の出来事を思い出しながら起きると……足元に丸くなって寝ているソラの姿があった。
――夢ではなかったようだ。
ソッと、起き上がりカーテンを開けて陽を入れる。
昼間の強い光を浴びるとソラの体は半ば透けて見える。
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