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「はぁっ?」
「僕、ソラだよ」
「え゛――――っ!
だ、だって。……ソラは猫だし。
しかも去年の昨日に死んじゃったじゃない!」
「だから、ただいま」
「人の姿してるじゃない! いい加減にしなさいよ!
ここから出て行かないなら警察呼ぶからっ!」
ケータイを手にした瞬間
「じゃあ、コッチのがいい?」
その姿が淡くなり、代わりにそこに現れたのはあの懐かしいソラの姿。
「うみゃーん」
甘えるような鳴き方も生前と全く同じ。
!!!
生きてたの? だって確かにこの腕の中で……考えるより先に体が動いた。
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