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父さんと莉菜にも朝ごはんにお弁当のおかずとお握りをお皿に盛り付けた。 日曜の朝は父さんも莉菜もゆっくり寝ているから、多分ブランチになるだろう。 洗濯物を干し終わってキッチンに行きミルクとお砂糖たっぷりのカフェオレを入れた。 ダイニングでゆっくり飲みながら、大くんと知り合ってからのことを思い出していた。 いろんなことがあった。楽しいこと悲しいこと、嬉しいこと…ドキドキしたり嫉妬したり、好きなのに思うように伝わらなかったり体が反対の反応をしたり…。 その中で母が亡くなって大くんにいっぱい慰めて貰った。 ぬるま湯に浸かったような刺激の無い地味な生活に満足してた私が、大くんと知り合ってからと言うもの怒濤のように押し寄せる感情の起伏に戸惑いながら苦しみながら幸せなときは天にも上る気持ちにと、活き活きした毎日を過ごせた。 そしてこれからもきっといろんな感情を抱きながら、二人で未来を作っていくんだと思う。
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