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兎に角公園の中に入ろう。 立ち上がって歩き始めたとき、 「一人でどこに行くの?」 聞き覚えのある声に顔を見る前から頬が緩む。 振り返るとそこには大くんが息を切らして立っていた。 その整った顔から溢れそうな満面の笑みを見てポロポロと涙が溢れ始めた。 「雄大のバカ!」 「それ二回目だね。」 私を抱き締めながらクスクスと笑う大くんがちょっとだけ憎らしい。 後の大部分は来てくれて嬉しい気持ち。 「もう、一人で寂しかったんだから…。 来ないと思った。ごめんだけじゃ分かんないよ。」 そう言うと大くんは体を少し離して私と向き合った。 「待たせてごめん。」 そう言いながら大くんが両手で顔を挟んで親指で涙を拭ってもう一度優しく抱き締めてくれた。 「大学、受かったよ。」 「おめでとう。良かったー。」 嬉しくて大くんに回した腕にぎゅーっと力を込めた。
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