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私も頑張らなくちゃ。気持ちは来年に向かった。
父さんにも相談しなくちゃ。
「優菜と暮らしたかったから頑張ったんだ。来年が楽しみ。待ってるからな。」
「うん、頑張る。
父にも相談する。」
「そうだな。一年あるから、ゆっくり説得してよ。
ねえ、その重そうなの何?」
「お弁当だよ。一緒に食べようと思って。」
大くんの顔が一気に綻んだ。
「やったー。俺が持つよ。」
嬉しそうな大くんの顔を見れただけで朝早く起きて作った甲斐があったと思える。
バックを渡して二人で公園に入っていく。
以前来たときは、金木犀の甘い香りが漂う秋だった。
季節は百八十度違う。あの時は枯れ葉色の赤や黄色の葉っぱが目立ったけど、今は生まれたばかりの小さな葉っぱと木肌が目立つ。
景色は少し霞がかかって漂う空気は柔らかい。
遊歩道を二人で手を繋いで歩く。横に好きな人がいる…
それだけで幸せで気持ちはウキウキしてくる。
所々に植えてある桜は、まだ蕾が小さくて堅そうだ。
その蕾さえ愛らしくみえる。
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