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「きっとヒヤヒヤしながら見てるね。
危なっかしいなって。」
「心配かけたよな。エッチはまだ早いって怒ってるかな?」
大くんが苦笑した。急にそんなことを言うから絡み合う二人の姿が脳裏に浮かび一気に頬が熱くなる。
「ううん、母さんならきっと好きな人と結ばれたことを喜んでくれてる。」
熱くなった頬を隠すように手を当てた。
「そうだといいな。優菜、真っ赤。」
大くんがクスクス笑いながら、額に柔らかいものを当てた。
軽くなったお弁当箱を片付けると、大くんが膝の上に頭を乗せた。
「あー美味しかった。満腹だし優菜の膝枕は気持ちいいし寝ちゃいそう。」
「食べてすぐ寝ると牛になっちゃうよ。」
こんなたわいのないやり取りが幸せだ。
大くんの目が伏せられて、長い睫毛とスッと筋の通った鼻がキレイだ。
唇も口角が上がってて形が良くて艶やかで、吸い付きたくなる。
目を瞑ってると、男なのに女の私より色っぽいなんてずるい。
軽く嫉妬を覚えてしまう。
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