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「……沙羅」
「ん?何よ」
「なんだか、キラキラしてるね」
「………」
「郁は、キラキラしてる世界にいるんだね」
「……そうね」
「…かっこいいね、みんな」
あたしは指で郁を切り取る。
キラキラ、キラキラ、輝いて。
スポットライトを浴びなくたって、輝いていて。
『じゃあ次いくよっ!
次の曲はーーーーーー』
蜂野くんの紹介で次の曲が流れる。
次の曲はさっきのロック調とは違い、大人なバラードだ。
たくさんの女の子が、その歌に酔いしれる。
「………?」
急に視線を感じて舞台を見ると、歌を歌う橘くんと目があった。
「(あれーー…)」
目、青くない。
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