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「ーーみんなの、ってことは、僕たちも含まれてる?」
「ーーっわ!」
ひょこっと郁の後ろから覗いたキュートな顔に、あたしは郁に回してる腕を強めた。
「ひどいなぁー潤ちゃん!
そんなに驚かなくてもいいのにーぃ」
「ご、ごめんっ」
「別にいーよぉ!
ねぇねぇ、潤ちゃんさぁ、」
そこまで言ってピタリと動きを止めた蜂野くんに、あたしは眉を寄せた。
なによぅ…。
そこまで言われると気になるっ
「あのっ!蜂野く、」
ーーーーえ?
グッと後ろに引かれたあたしの体。
郁が段々遠のいて、ポスンと収まる。
感じるのはあたたかな誰かの体温。
大きな手。
あたしは恐る恐る上を見上げた。
「った、橘くん…?」
「……疲れた」
あたしを抱きしめるのは、青色の目の彼だった。
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