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あたしは橘くんから視線をそらす。
「か、考えさせて」
あたしは沙羅の手を取り、控室を走って出て行く。
沙羅は何も言わない。
あたし達はそのまま、沙羅がよんでいた車に乗り込んだ。
「………」
「………」
沈黙。
沙羅もあたしも、喋らなかった。
頭が混乱してる。
マネージャー補佐。
あたしに務まるの?とかの不安じゃない。
そりゃあ、あんな人気グループのマネージャー補佐だし、そういう不安もあるかもしれないけど、違うんだ。
“思い出したくない”
「ーーねぇ潤」
「え?」
沈黙を破ったのは、沙羅だった。
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