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「洸くんのかわりに、潤が」
そういった沙羅の笑顔は、あたしに勇気をくれた。
確かに洸は、キラキラ輝いてる人を撮るのが好きで、よくあたしに自慢気に見せてくれていた。
いつも笑顔でいた。
笑顔の理由は、キラキラ輝いてる人。
郁達のような、人。
それを今度は、あたしが。
あたしが、洸に見せる番。
あたしは沙羅の車の中で、携帯を出し、電話をかける。
相手はもちろん、紫苑くん。
『…電話、かけてきたっつーことは、オッケーってことだな?』
「うん。
やると決めたからには、全力でやるよ」
『ふっ。上等』
やってやる。
RISEのマネージャー補佐。
全力で、みんなをサポートする。
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