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ところで何故突然こんなことを論じているのか?
いまだこの小説の主人公?である俺はいまだ動きを見せないがまずはそこを話さなければ話は進まないであろう
話せば長くなるがかいつままずに話をしよう。
あれは、ある日の夕暮れのことであった…(遅めの昼飯(手作りオムライス)を3時ぐらいに食い終わった頃)
あの時、魂の休息(昼飯)を済ませた俺は部屋のベッドで新しく買った漫画を読んでいた。
するとそこに我が人生の最大にして最強の天敵が現れた…
「かーくん、映画見に行きたいから定期貸してー」
「いいけど何見るの?」
「ほら、少し前にアニメ化してたやつ。あれってまたアニメ化するんでしょ?友達で見たいって子がいるからさー」
「あー、あれね。でもアニメ化するのはそれとは違うやつだけど…あ、あったあった」
「はい、学校始まるまでには返しといてね」
「了解、でもかーくんも家でごろごろしてないでどっか出掛けたら?暇なんだし」
「暇なんだし」
「暇なんだし」「暇なんだし」
「暇なんだし」「暇なんだし」「暇なんだし」 「暇なんだし」「暇なんだし」
頭のなかで何故かその言葉が反響した。より正確に言うと何かイラッとした。そして俺は
「あ、明後日用事あるから定期ちゃんと返しといてね」
とつまらない嘘をついたのである。
明日と言わずに明後日と言った所に器の底が伺えそうでむなしくなる。
もちろん出かける予定なんて次の登校日まであるわけもなく、近くのBook Onで時間を潰し、コンビニの新作パンがないか眺め、腹を満たしてからBook Onで腰を痛めて帰った。
この時、なんかすごい惨めな気分になった。そして自己の人生をゆっくりと振り返った。
そう、そして気づいた。自らの孤独を
そして考えた。こんな人生はつまらないと。
そして決意した。
リア充になろうと。
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