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「最後までって!どこまでなんだ!?」
「は?」
怒鳴るあたしをポケ~とした顔で見る有坂くん……
「どこまで?えっと……カラオケを出て……寝ている先生をおんぶして……みんなでどうする?って話していたら……明日テストだしここらで解散しね?てことになって………」
「で!?あたしを運んだのは誰?有坂くんなの?」
ドン!と机の上を叩く。
「いや、俺は途中で翼と代わったから……」
なんと………私の中の候補者が翼くんにチェンジしてしまった……
「どこまでみんなと一緒で……どこで別れたの?」
「公園前のバス停までみんなと一緒だった……で帰る方向でみんなバラバラになって……あれ?その時は誰が先生をおんぶしてたんだろ?」
曖昧な記憶の有坂くんにイライラする……
最後にあたしをおんぶしていたヤツ……
それがあたしの処女を奪ったヤツに違いないんだ……
早く見つけて口封じしないと……いや、口止めしないと、とんでもないことになる!
「その辺の記憶が肝心なんだろうが!有坂!がんばれ!頑張って思い出せ!!」
有坂くんのネクタイを掴んで縱に横に振る。
「待て待て待て待て待て!!いきなり思い出せと言われて首が取れるほど振られても出てくるか!?だいたいなんだよ?なんでそんなに慌ててるんだ?なんかあったの?昨夜……」
「え………」
ドキーン!!
ドコドコドコドンドンドン……
胸がハワイアンダンスを踊る……
※意味不明……それだけ千尋がパニック起こしてると思ってください。
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