26人が本棚に入れています
本棚に追加
「そしたら今度はカラオケの採点で生徒と勝負することになって……」
「あ……」
そこは覚えている……
「先生歌上手いね~♪ね?俺達と採点勝負しない?」
「勝負だぁ~?このあたしに歌で勝とうなんて10年早いわ!受けてやるから好きな歌入れな!」
なんて……鼻高々と引き受けたことを思い出して頭を抱える……
「それじゃあ負けたらバツゲームね!俺達が負けたらカラオケ代チャラでいいよ」
「じゃああたしが負けたら、このお酒イッキします!」
「………………………」
思い出して、頭を抱えたままのあたしをみゆきが白い眼で見ていた。
「思い出したか?」
「うん……生徒7人……全員と勝負して全敗した……」
つまり……7杯のお酒をイッキしたのだ……
そりゃあ記憶も飛ぶわっ!!
しかし……重要なのはそこじゃあない……
私は顔をあげると、みゆきに続きを聞いてみる。
「その後は……その後はどうなったの!?」
凄い勢いでみゆきの襟首を掴んで聞くあたしに、みゆきが苦笑いで答える。
「知らないわよ!私はお代を済ますとさっさと帰ったから……」
「なんで一緒に帰ってくれないのよ!!」
「一緒に帰ろうって言ったわよ!けどアンタから、まだコイツらと遊ぶからいい~♪て言ったのよ!!」
「……………………」
またまた頭を抱えるあたし………
最初のコメントを投稿しよう!