喪失

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「……処女…だったの…あたし……」 あたしの言葉に背中を丸めプッ!と吹き出すみゆき…… 「処女……プッ……クククク…27にもなって……ククク…だめだ……プッ!ワーハハハハハハハハハハハハハハ!処女だって~ヒィ~~腹痛い腹!ダメダメ!ヒィ~ヒヒヒヒヒヒ!!水……水ちょうだい……死ぬ……ヒヒヒ……笑い死ぬ……」 笑いすぎて息ができないみゆきが床に倒れて死にかけていた。 「そのまま死ねばいいのに」 ギュッとみゆきの背中に靴で踏むと職員室を出ていく…… 「痛い!痛い!ヒヒヒヒヒヒ~お腹痛い、背中痛い~処女、処女だって~ウヒャヒャヒャ……」 「しつこいわ!!」 職員室の入口から叫ぶあたしだった……
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