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朝……私は生徒より一足早く職場の高校に通勤する。
7時には職員室の自分の机に座って、自分で淹れた珈琲を飲んで落ち着くのがあたしの日課。
「ふう~落ち着いた……」
珈琲から立ちのぼる薫りを嗅ぎながら一人満足する。
「…………………」
満足してる場合じゃない……
「そうよ!満足してる時か!!こんなことが世間に知れたら一大事よ!私は生徒と寝た女として先生をやっていけなくなるし、こんな先生どこの学校も雇ってくれない!どうしよう~」
自分の机の上で髪が乱れるほど頭を抱えて振る。
「しかも……」
椅子から立ちあがってみると……
ズキッ!!
「……い……たい……」
スカートの上から股間を押さえてしまうほど痛みが走る……
「まるで……ゴワゴワしてて…何かが入ってるみたい……処女喪失は間違いない話みたいね……」
フッ……と鼻で笑いながら椅子に座る。
どんな時も余裕を見せよう……
これあたしのポリシー。
「て!余裕かましてる場合じゃないんだってば!!」
どうしてこうなった?
夢だったのか?現実だったのか?曖昧な昨夜のことを思い出してみる……
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