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「ホッ……隣の部屋だったのね……」
ホッと安心するのも束の間……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
廊下を見ているあたしの背中から殺気のような圧力が感じられてくる……
ハッとすると、クルッと笑顔で振り向いて……
「い、嫌ね~隣街の学校って……もちろんあたしは信じてたわよみんなのこと!ホホホ~さあ中里先生、帰りましょうか?それじゃあみんな暗くならないうちに帰るのよ~」
そそくさと帰ろうとドアから出て行こうとするあたしの肩をクラスの男子がガシッと掴んだ。
「言いたいことはそれだけか?」
みんなの顔が迫力を増していて、思わずゴクッとツバを飲んでしまう……
「は、ははは……どうしたら許してくれると?」
苦笑いのあたしを、生徒達はニヤリと笑うと一斉にうなずいた。
「ここの料金はチヒロちゃんがもってくれよな?それとチヒロちゃんもカラオケに参加すること!」
「えーーーっ!?」
「嫌とは言わせないよ?生徒の純粋な心を傷付けたんだ……それくらいは当たり前だよな?な?」
7人の男子生徒が私を赤い眼で睨みながら取り巻く……
「わ、わかったわよ!今日だけよ!いいわね!」
思わず迫力に負け、OKしてしまうのだった……
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