デート

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「で?どこまで?まさか学校じゃないよね?」 私が聞くと、吉永健はフ…と笑って答える… 「とりあえず…若葉市まで行こうか?」 「若葉?」 私は訳わからないまま若葉市に車を走らせるのだった…… 若葉市はS県最大の街… 前にコスプレイベントで中里先生と来た街だ… 車を駅の地下の駐車場に停めると、私は吉永健と街を歩く…… 「うわ~あの服カワイイ~はにゃ~あの靴ほしい~」 賑やかな街並みを眼を輝かせて歩く私… 私のストレス発散…それはウィンドウショッピング… 教師の給料は苦労の割りに少ない! 無駄遣いは出来ない…だからこうやって、色々なお店に行き、あれ欲しい、これ欲しい言いながら見て回るのだ。 無駄遣いはしない…しかしここだけは別… 「アニメ〇トだ~!ねえ?少し寄って行っていい?」 吉永健に了解を得ると我先にとお店に駆け込む… 30分後…… 両手いっぱいの袋を持った私がいた…… 「何買ったの…こんなにいっぱい…」 呆れ顔の吉永健が私の右手から2袋持ってくれる。 「ありがとう~とりあえず1回駐車場に戻ろうか~♪」 「まったく…」 ブツブツ言いながらも、駐車場まで歩く吉永健… 「でねでね!これは前から欲しかったフィギュアで~、こちらは好きなアニメのポスターで~♪」 「このバケモノは?オバケのQ太郎?」 「これはエリザ〇ス!えーっ!?吉永くんってジャ〇プとか読まないの!?」 手にエリ〇ベスのぬいぐるみを持って首を捻る吉永健に私は説明をしてやる… 「これカワイイの?」 「超~~~~カワイイ!中はオッサンなんだけどね~」 「オッサン趣味……」 「違う!!オッサンは好きじゃない!エリザベ〇が好きなの!!」 私は笑いながら車に戻るのだった…
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