全ての始まりは些細なことから

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 男達が外に出たのを見届けた結羽は少女に聞きたいことを口にだし、躊躇いもなく質問を始めた。 「まずは、っとえっとなんで俺追われてたんだ?」  率直な意見。 結羽には理解出来ない、そもそもこの世界は平和であり、王道展開よろしくと言うシチュエーションが来るならば……。  もう来ていてもおかしくはない。  もう半年も暮らしている、何故今の時期なのか。  そんな自分に酔った思考をしていると、少女がばつが悪そうに話し始めた。 「はは。単刀直入に訊くんですね。……えっと、ですね、これから話すことをまじめに聞いてくださいよ!」  何故か顔を紅潮させながら、人差し指を口の前に出して最後の部分を強調してくる。 「あ、あぁ、わかった。笑わないから話してくれ」  本当ですか? 少女から紡がれた言葉に結羽は力強く肯定した。 「では結羽さん、魔人の昔話は知っていますか?」 「魔神? それは知らないな」  実際、結羽は知らないそもそも魔神などは架空の話しであって……っと、結羽はこの世界にある特異な物が架空の物ではないことに気付く。 考えるよりは聞いたほうが良いと、少女が話し始めるのを待った。
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