全ての始まりは些細なことから

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 冷たいアスファルト。 その固さに結羽は寝心地が悪く目を覚ました。  身体の節々が痛い、もう一度寝てしまいたい と思ってしまうほど今は眠たい。  だが現実は優しくない。  男の怒号がする、身体を起こさなければ。  どうせカルヴァンが起こしに来たんだ そう気怠く身体を起こす。  だが結羽の目の前には友の姿はなく鉄格子、その奥には肩までかかった赤色の髪、青色の双眸の少女。  少女の左右の傍らには甲冑を着け、少女と近い年齢の男が軽蔑した目線で結羽を見ていた。 「さっさと立て! 無礼者!」  どちらかの男がそう言うと結羽は方膝を地面に着けどこかの漫画で見た敬礼のポージングを決める。 「貴様! ふざけているのか!」 また男が怒った。だが少女が静止し、少女が外に行くように促す。 「姫様の命令が聞けないのかよお前らは」  一言余計 勿論男が怒るが少女が強く言い、男達は警戒しながら歩き、やがてぎぃぃぃと錆びた扉の音がした。
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