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「へー、鮎川、やっと行動に出たんだ~。」
ここは、会社近くの居酒屋。
親睦会を兼ねて、会社の皆と飲み会を開いている。
さっきのセリフを発したのは、同じ会社で事務をしている親友の中川 美空(みく)。
中高大と一緒で、もちろん音弥のことも知っている。
「は?なによ、行動に出たって?」
グイッとビールを煽りながら、美空を見る。
「だってさ、鮎川って、付き合う女たちぜーんぶ、あんたに似てんだもん!!
あれ、無意識なんだろうけど凄いよ!?」
「!!」
「きゃあ!汚い!!」
予想外の発言に、口にふくんだビールを吹き出してしまった。
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