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「ん、あっ。」
音弥の舌が、首筋をつーっ、と、滑っていく。
そのなめらかな動きに、体がビクつく。
「………………透子。」
私の名を呼ぶ、音弥の声。
艶っぽい、色気のあるその声色に、思わず音弥をじっと見る。
今まで、聞いたことのない声。
そんな声で、私を呼ぶなんて。
私を見つめる音弥の目にも、見たことのない熱が見える。
その熱が、私の胸を突き刺す。
─────音弥が私を求めてる。
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