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音弥の中の男を見て、私の中の女が反応してる。
音弥も、同じ事を感じてる?
コクリ、と、喉を鳴らす。
「………………音弥。」
手を伸ばし、音弥の頬に触れる。
音弥が少し顔をずらして、私の手の平にキスをする。
その間、目を閉じていた音弥だったけど。
ゆっくりと瞼を開けて、私を見た。
……………もう、逃げられない。
捕らえられた。そう、思った。
音弥を受け入れる。その決心をした矢先だった。
突然。
テーブルの上の音弥のケータイが震えた。
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