crossroad

あいつとの出会いから現在の事

～♪♪♪～～♪

この、着うた。

……………真奈美さん、だ。

私と同じように、音弥も、テーブルの上のケータイを見ている。

完全に、今までの空気は消えた。

「……………音弥。」

鳴り続ける、ケータイ。

音弥は、動かない。

「─────音弥！！」

「─────えっ？」

少し強めに名前を呼ぶと、音弥はやっと反応した。

「電話。真奈美さんからでしょ？でないの？」

「えっ？あ？ああ。」

まるで寝ぼけてるかのように、ぼうっとしてる音弥。

私の上からどいて、ノロノロとケータイに出た。

そんな音弥の様子を見ながら、私は乱れた衣類と一緒に、気持ちも整えた。