あいつとの出会いから現在の事

16/21
前へ
/74ページ
次へ
音弥は、そう言って私をじっと見る。 「……………良かったじゃん。」 「えっ?」 「だって、振られて悔しがってたじゃん。未練たっぷりだったよ? より戻したいって言ってるだから、会いに行けば?」 「あ、ああ。…………そうだな。」 フラフラと。音弥が玄関に向かって歩き出す。 「…………じゃあな。」 「うん、気をつけて。」 バタン、と、閉まるドア。 その音と共に、私は、ガクッとその場に座り込んだ。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加