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「えー、意味分かんないんですけどー。
何が私のせいなんですかー。」
「あの後、真奈美んちに行って………。」
「うんうん。」
「ごめんなさいたら、音弥くんが忘れられないたら、もう一度付き合ってたら。
グダグダ並べて……………。」
「……………うん。」
グダグダって。
なんか、嫌そうに話すんですけど。
振られてやけ酒してた彼女の話だよね?
「それでー………………、キスしてきたんだよ。」
「………………はあ。」
ん?ノロケ話か?
「……………分かったんだよ、真奈美が言ってたことが。」
「?」
真奈美さんが言ってたこと?なんだそれ。
「キスに、愛が感じられない。
…………真奈美に、何も感じられなくなった。それどころか、気付いちまったんだよ。」
「何を?」
遠い目をしてた音弥が、真っ直ぐに私を見た。
「…………お前が、好きだって。」
「!!!」
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