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今の声……………、や、まさかね?
「こら、無視するなよ。弁当買いにきたのか?」
…………あ~、空耳じゃなかった。
ゆっくり振り向くと、やっぱりだ。あいつが、いた。
「…………ハロー、音弥。」
ニッコリ笑って、手なんぞ振ってみる。
「偶然だな。珍しいな、いつも弁当作ってくるお前が、買いにきてるなんて。」
「まあ、今日外回りするの分かってたから、さ。音弥も珍しいよね?いつも、おばさんが作ってくれてるじゃない?」
「あー………、その事なんだけどさ。」
ん?
突然、音弥の顔が曇った。
「どうしたの…………。」
「あの、知り合い?麻田さん。」
………………きゃー。
近藤さんと一緒にいたの、一瞬、いやかなりの時間忘れてたー………。
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