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「週末は予定ないから、預かれるけど………、なんで?どうしたの?」
「………親父が、また、入院したんだ。」
「えっ………。」
音弥のお父さんは、2年前から大病を患い入退院を繰り返してる。
父親のいない私にとって、優しくしてくれるおじさんは父親替わりだった。
おじさんも、私のことを娘のように可愛がってくれた。
「…………多分、最後の入院になると思う。」
「……………そっか。」
「母さんが、付きっきりでさ。倒れそうだから、週末、俺も泊まり込もうと思って。でも、さすがに楽耶を一人にしておけないから、だから………。」
「わかってる。金・土と2晩泊めたげるよ。任せて?」
少しでも暗い雰囲気を吹き飛ばせるように、わざと笑顔を見せた。
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