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「…………あんた、何、馬鹿なこと言ってんの?」
音弥の発言に、目眩がする。
「馬鹿なことじゃねーよ。真面目な話だ。プロポーズだぞ?お前。」
プロポーズって………。
思わず、溜め息がこぼれる。
「私たちには、有り得ない話だから、馬鹿なことだって言ってんの。
ってゆーか、何?なんで、そんな事突然言い出したの?何か企んでんの?」
「…………企んでもいねーし、突然でもねーよ。」
少しふてくされた表情を浮かべながら、音弥が呟く。
「ずっと、考えてた。」
「何を。」
意味不明な事を並べる音弥に、少し苛つきながら、食後のコーヒーに口を付けようとした。
が。
「2週間前。」
音弥の言葉に、手が止まった。
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